1. 「え、もう変わってたの?」話題のデザイナー交代劇まとめ
最近「え、いつの間に!?」って声が出たブランドのデザイナー交代、ありませんでしたか?ここ数年、ファッション業界ではメゾンの“中の人”が次々と交代しています。しかも、どれもビッグネームばかり。
-
Maison Margiela:かつての“覆面デザイナー”マルジェラ本人は2009年に退任。現在は**Glenn Martens(グレン・マーティンス)**がアーティザナルライン含むデザインを担当。Y/Projectでも知られる新世代アバンギャルドの雄。
-
CELINE(セリーヌ):**Hedi Slimane(エディ・スリマン)**が2018年から続けたセリーヌも、2024年についに退任。ロックでY2Kなセリーヌはこれにて一区切り?
-
GUCCI(グッチ):2025年、**Demna(デムナ・ヴァザリア)**がグッチのクリエイティブディレクターに就任という衝撃報道。BALENCIAGAはどうなるのか…?
いまやファッションニュースは「ブランドの服」じゃなく「誰が作ってるか」が主役なんです。
2. この人がやってるから、このブランドが面白い
デザイナーを知るとブランドの“見え方”が変わってきます。
-
Jonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン):LOEWEとJW Andersonを兼任。クラフトとコンセプチュアルのハイブリッド。
-
Daniel Roseberry(ダニエル・ローズベリー):Schiaparelli(スキャパレリ)のファンタジーとパワーショルダーの再構築。
-
Matthew M. Williams(マシュー・ウィリアムズ):元Givenchy。1017 ALYX 9SMのギミック美学をメゾンに持ち込んだ。
-
Phoebe Philo(フィービー・ファイロ):CELINE時代にミニマルかつ女性らしい服作りで一世を風靡。多くの女性ファンにとって“感性に刺さる服”を届け続けた存在。2023年に自身の名前を冠したブランド「PHOEBE PHILO」を立ち上げ、2025年にはついに日本にも上陸予定。
デザイナーで見ると、「あ、だからこの服こうなってるんだ!」って繋がる感覚があるんですよ。
3. ブランドの“中の人”を知ると服がもっと楽しくなる理由
「これ誰が作ったんだろう」って思ったこと、ありますか?
実は多くのメゾンでは、創業者がすでにデザインからは離れています。 でも“精神”は、次のデザイナーに引き継がれてることも多い。
たとえば:
-
マルジェラ→ 本人不在でもグレンの手でアーティザナルが続く
-
サンローラン→ トム・フォード→エディ→アンソニーへと時代の色がはっきり出る
服そのものだけじゃなく、「誰が・どういう想いで」作ってるかに注目すると、もっと奥深くなるんです。
4. 余談:デザイナー交代の裏にはドラマがある
-
アントワープ6のその後:Dries Van Notenは2025年春夏で引退を発表。残るはウォルター・ヴァン・ベイレンドンクなど。
-
辞任理由あるある:
-
売上やブランド方針と合わない(=方向性の違い)
-
メンタル的な限界(創造と商業の狭間で燃え尽き)
-
SNSの過熱バッシングやポリティカルリスク(ガリアーノ、マックイーンなどの例も)
-
デザイナーという職業は、華やかだけど本当に過酷。 それでも私たちは、その“誰かの美学”を着ているんです。
おわりに
服の名前より、作り手の名前に惹かれること。
それってすごく自然で、かっこいいことだと思います。
これからは“ブランドの服”じゃなく、“あの人の服”を着る時代。 今日の一着が、誰の手から生まれたのか——それを知ってるだけで、服はもっと楽しくなる。
ファッションは、情報があればあるほど“愛”が深くなるものです。